続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
「じゃあ、海とかプールに行けるかな?お祭りにももちろん皆で行こうね~もちろん浴衣でだよ」




「そうだね、お腹が大きくなるまえに浴衣でおしゃれっていいかもね、水着は去年の・・・着れるかな?」




「莉子~今年の夏は高校最後の夏休みだし思い切って新しい水着買っちゃおうよ~来年は赤ちゃんが生まれるから忙しくなると思うしどうなるかわかんないじゃん~ね?」




あたしはそれもそうだと深く頷いた



赤ちゃんが生まれたら子育てに忙しくてみんなと遊べるのもこれが最後になるのかも・・・




なんて考えるとちょっと考えさせられた・・・・初めての出産に初めての子育て




あたし本当にやっていけるかな



不安と期待でいっぱいだけどあたしはもうこの子の母親なんだ!しっかりしなくちゃ




そう心に言い聞かせながら尽きることのない話に花を咲かせる




それからカラオケで少し歌ったあとその場でお開きになった



いつの間にか外は薄暗くて時計を見ると夕方6時を過ぎたあたり



あたしと玲奈ちゃんは茜ちゃんが送ってくれるというのでカラオケ店の前に停めてある車に乗り込もうとすると涼くんがふいにあたしに声を掛けた



定期検診はさぼらないでちゃんと来るんだよって念を押される



「確かに妊娠は病気じゃないけど今が一番大事な時期だから用心するに越したことはないよ
まあ・・・・海水浴は親父に聞いてみてからのほうがいいと俺は思うよ」



そう言いながら手を振ると黒いバイクにまたがり風のように帰って行く涼くん



拓巳くんもバイクにまたがり手をひらひら振ってあっという間にその場を後にした



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