続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
蓮は店を出て駅ビル内を通り抜けると階段を下りて駅前の広場にあるベンチに腰を下ろした




俯いて何も言わず何かじっと考え込んだまま・・・・




あたしは手を繋いだまま蓮の隣に座るとぎゅっと強く手を握った




蓮はそれに気が付くとふっとあたしに笑いかけた



「蓮、どうしたの?急に黙りこくっちゃって・・・あっ!そうだパンケーキのお金


蓮に返さないと・・・「いらねえ・・・・」」




「いや、そんな訳には・・・・「いらねえって・・・・こういう時は男が払うもんだろ?


そんなことより、お前の幼馴染すげえな」




「えっ?ああ・・・・慎ちゃんのこと?」




「俺と同い年なのにあっちは学業と同時並行で会社まで起こしてちゃんと結果出してる・・・


それに加えて俺なんて相変わらず親の脛かじって遊んでて将来どうしたいのか


まだ検討もつかねえ・・・紗枝子んとこのホテルの研修とかしてっけどまだまだ



俺なんて先がまったくみえねえ・・・・莉子にプロポーズしたけどこんな俺が



莉子を本当に幸せにできんのかって思ったらなんかすげえ落ち込んだ」




「蓮・・・・・・」




珍しく弱音を吐く蓮にあたしはなんだかとても嬉しくなった



だって・・・・そうやって弱音を吐くってことはあたしが安らげる存在だって思っても



いいんだよね?そう思うと愛しくてたまらなくなる



あたしはそっと蓮の肩に寄り添うとゆっくりと話し出した













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