続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
話は尽きなかったけど哲さんの自宅を出た頃にはもうすでに夜の8時を回っていて・・・・




運転手さんを呼んで車で送ってもらって自宅に着いた時にはすでに9時を回っていた




「哲さん!晩御飯おいしかったです!今日は本当にありがとう御座いました、久しぶりに哲さんと花さんの顔が見れて嬉しかったです」




「それはよかった・・・・・でも莉子ちゃん蓮くんとのことは」



「ああ・・・それはもういいんですっていうか・・・蓮の口からは何も聞いていないのでなんとも言えないです・・・すみません」




「ふたりのことに口を挟むつもりはないがわしに出来ることならなんでも相談しなさい・・・
力になるからいつでもおいで」



哲さんはそう穏やかに話すと静かに手を振って花さんと帰って行った




そうだよね・・・あれだけ週刊誌なんかで話題になってたら流石の哲さんも気付くよね




一番聞きたかったのは蓮とのことかもしれないけど哲さんは何も聞いては来なかった




まあ・・・・最後に痺れを切らして尋ねては来たけど・・・




「哲さん・・・・心配してくれてたのかな」




あたしはふっと苦笑いを浮かべると誰もいない自宅へと入った




一口に料理って言っても色々な職業があるよね・・・・あたしはソファに寝転んでしばし考えこんでいた、でも・・・





追い打ちをかけるように週刊誌は次々と蓮と比呂美さんとの話題を報じて心を掻き乱していく




あたしの心は震えてどうしようもなくてただ泣くことしか出来なかった
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