続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
でも、泣いてばかりもいられない




夏休みも始まったらあっという間に終わっちゃうだろうしいい加減に進路を決めなければ



そう思ったあたしは考えに考えた挙句ある結論に至った



食べ物のこと、食に関することをもっと勉強したい



いくら料理の腕がよくても食材に関する知識、栄養の面での知識がなければ駄目なんじゃないか?





そう思ったあたしは栄養士って資格をとりたい・・・・漠然とだけどそう思うようになっていた




・・・で、色々調べたら隣のA県に短大があってそこの大学で栄養士の勉強が出来ることがわかった





もしその大学に行くとなると家から通うのは無理だから近くにアパートを借りての一人暮らしになる





あたしは・・・・これはいい機会かもしれない



咄嗟にそう思った



何故って・・・・この街には蓮との思い出が染みついてて・・・・




何処を見ても蓮で溢れている




今のあたしには辛すぎるから・・・・




あたしは溜息をつくと進路調査票にその大学の名前を迷うことなく書きだした




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