続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
「でも、提出する前にお父さんに話さないとなあ・・・・・」



そう思ったあたしはとりあえずメールを打った



時差があるからメールのほうがいいよね



卒業後の進路のことなんだけど至急相談したい



簡潔にメールを素早く打つ



すると矢のような速さでお父さんからの電話



声で聴く限りはお父さんは凄く元気そうだったけどあたしはいつ蓮のことを言われるか内心ドキドキしていた




栄養士の資格を取りたいから隣の県にある大学に進みたい




電話口でそう言うと少し驚いたようだったけど・・・・頑張れって応援してくれた



蓮とのことはお互いに触れないようにしていたから話すのは合格したあとの大学のこと




一人暮らしってことに難色を示したけど・・・まあ、その点は合格してからまた話し合おうってことになった




夏休みには帰るから・・・・そう話してくれるお父さんに笑みが零れる




きっと、お父さんは蓮とのこと・・・・色々言いたいことがあるのかもしれないけど・・・




何も言わずに見守ってくれるお父さんにありがたいな・・・なんて思っていた




まあ・・・・お父さんが言い出さなければ蓮とあたしは離れることもなかったんだろうけど





「恨んでもしかたない・・・・・よね?」





あたしの呟きが誰もいない部屋に響いていた









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