続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
携帯を開くと・・・・メールの差出人は慎ちゃん



あれ?慎ちゃん・・・・?




どうしたんだろ?



怪訝に思い携帯を開くと、今から行くから待ってての文字が目に入る



今から行くって・・・・なんとも急だな




なんか、慎ちゃんらしくないっていうか何かあったのかな?



今日はクリスマスで、慎ちゃんも忙しいはずなのに・・・・




あたしはお湯を沸かしてサーバーにペーパーヒィルターをセットしてコーヒーを淹れると玄関で呼び鈴が鳴った



「は~い!今行きま~す」



ぱたぱたと走って玄関のドアを開けると沢山の荷物を抱えて息を切らした慎ちゃんがそこに立って居た



額には汗を滲ませて、真っ白なセーターにダメージジーンズ黒いコートを羽織った慎ちゃんは
明らかに仕事帰りではなさそう



でも、どうして?



「おはよう!っていうか・・・・もうこんにちはかな?莉子が淋しくクリスマスを迎えるみたいだから慎さんピザでも持って遊びに行ってって茜ちゃんから連絡が来てね・・・・驚いたけど莉子が淋しくしてるんなら是非とも行かなくちゃって思って来たんだけど迷惑だったかな」



慎ちゃんは一気にそう話終えるとふーっと息を吐き出した



でも・・・・何で茜ちゃんが?



この間、お父さんと過ごすって言ったのに・・・・もしかして嘘だって気付いたのかな




あたしは思わぬクリスマスの訪問者に驚いたけど嬉しさを隠せずにニッコリ微笑んだ
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