続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
「でも、莉子が誰も寄せ付けないような感じであまりにも悲しそうな顔してたから何も言えなくなったって・・・・お父さんが来るって言ってたけどそれももしかして嘘なんじゃないかって」




「もう・・・・茜ちゃんてば」




「いい友達を持ったね、莉子は幸せもんだ!じゃあ乾杯」




慎ちゃんはそう言うとコーヒーのマグカップを高く掲げた



「ふふっ・・・・コーヒーってとこが笑えるけど、クリスマスに乾杯」




あたしはそう答えるとふたつのマグカップを合わせる



鈍い音が聞こえてなんだかおかしくて又ふたりで笑いこけた



「お昼はピザを食べたらふたりで出かけようか?駅前はイルミネーションでとっても綺麗らしいし、暖かいうちに早く食べて行ってこようちょっと寒いけど・・・」




慎ちゃんはそう言うとピザの箱を開けてあたしに微笑んだ



ピザも暖かかったけど慎ちゃんと茜ちゃんの心遣いはもっと暖かかった




早速ピザを食べると凄くおいしくて驚く



「おいしい・・・・ピザなんて久しぶりに食べたけどこれ何処のピザ?」




あたしは最近食が細くなっていたからあんまり食べれなかったけど・・・・



ああそうだ、こんなにもピザがおいしく感じるのは慎ちゃんとふたりで食べているからだ




食事って・・・一人より二人、三人より四人大好きな人たちに囲まれての食事はなによりも
料理をおいしくさせるんだ
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