続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
「ごちそうさま、おいしかった・・・・もうお腹いっぱい」



「ほんと?莉子ほんの少ししか食べてないけど・・・・大丈夫?」




慎ちゃんが心配そうにあたしの顔を覗き込むように聞いてくる



男の子とは思えないほどのつるんつるんの肌と端正な顔立ち



例えて言うならおとぎ話に出てくる王子様のような風貌の彼



こんな何気ない仕草をされるだけで女の子はみんなきゅんと来るに違いない



そんな幼馴染の彼のそんな仕草でもあたしの心は一瞬どきりとしただけで冷静に慎ちゃんを見つめている




たぶんそれは兄と妹、のような感情なのかもしれないけど・・・・




あたしはそんな彼を心配させまいと必死で満腹であることをアピールした




「もうこれ以上食べたら吐いちゃうよ~もう無理」



「そうか・・・・だったら無理強いはしないけど」



そう言いながら残りのピザを頬張る慎ちゃん



たぶん、慎ちゃんは気付いている



あたしが蓮とのことで悩んでいて普段あんまり食べれていないこと



スイーツだったら食べれるかもって思ってホールでケーキを買ってきてくれたことも・・・




そんな慎ちゃんは何か考え込むように黙りこくったままピザを食べていた




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