続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
駅前の広場に到着すると鮮やかなイルミネーション




そして大きな電飾で飾られたクリスマスツリーが目に入ってくる




「わあ・・・・綺麗」




「へえ、綺麗だね・・・来てよかったよ茜ちゃんから連絡貰わなかったら今頃事務所で髪振り乱して仕事に追われてたはずだから」



慎ちゃんはそう一言言うとにっこり微笑んだ



仕事に追われてって・・・・慎ちゃん仕事が忙しいのにわざわざあたしの為に・・・?




なんだか凄く申し訳なくって思わず慎ちゃんに詰め寄った




「ごめんね・・・・慎ちゃん仕事忙しいのに、あたしの為に・・・・」




「ああ、いいんだよ~俺なんて仕事が趣味みたいな人間だし、本当は莉子とクリスマス一緒に過ごしたいな~なんて思ってたんだけどきっと他に約束があるだろうからって俺は遠慮してた
だけなんだよ、だから・・・・」



「慎ちゃん・・・・?」





「クリスマス、莉子と一緒に過ごせるなんて俺にとっては最高のプレゼントだ・・・茜ちゃんに感謝しないと」




繋いだ手をぎゅっと握りしめてくる慎ちゃんをそっと見上げる



あたし達は沢山の人が行き交う繁華街のツリーをそれから何も言わずにただ眺めていた




それから再び歩き出したあたし達は慎ちゃんと繁華街を通り抜けると一軒の店の前に到着した
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