続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
端正な顔立ち・・・・切れ長の瞳、肌は少し焼けたのか浅黒くて・・・髪は落ち着いたハニーブラウン




ジーンズに黒い革のコート姿のその男性は紛れもないあたしの愛おしい人



あたしが心から愛する・・・・東條蓮その人だった



あたしは声も出せずに立ち尽くす



逢ったらなんて言おうか・・・・言いたいことは沢山あるはずなのに言葉が見つからない




愛おしさだけが込み上げてきて縫い付けられたように動かない足を一歩前に出したとき隣にいるもう一人の人物が動いて街灯に顔が照らし出された





・・・・・・!!



ひ・・・・比呂美さん・・・?




街灯に照らしだされた比呂美さんは色白で薄いメイクをしているのに驚くほど綺麗で・・・




あたしはぼーっと見とれてしまっていた




髪をポニーテールに無造作に結い上げて茶系のコートを羽織り黒いブーツを履いた彼女



蓮の傍らにいる彼女をあたしは食い入るように見つめていた



やっぱり、凄い美人




なんかふたり並ぶと迫力が凄い・・・・っていうかなんでここにいるの?




呆気に取られて二人を見つめていると比呂美さんが蓮の腕をそっと掴んだ

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