続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
って言っても・・・ブーツと足の痛みのせいでいつもの倍位遅い足



でも、捕まったら大変とかなり焦りながら走ってはいるんだけど・・・・



「もう!足は痛いし、このブーツを呪うしかないよ」



文句を言いながら走り後ろを振り返る



すると後ろから追いかけてくる信号機頭の男三人



いや~しつこいんだってば!




もう息が苦しいし・・・・走れないよ




「こら!待ちやがれ!このアマ」




色々口々に叫ぶ声が聞こえる



周りの人は何事かと一瞥するけれどこんなことはこの街では日常茶飯事なのか対して気にも留めないようだ



焦りながら再び後ろを振り返った瞬間どんっと誰かにぶつかる



「す・・・・すいません!」



咄嗟に謝り顔を上げるとまたまた嫌な予感があたしの頭の中を駆け廻る



だってこの人・・・・その筋の人でしょ?



強面で黒いスーツ姿って・・・・もろヤクザだし、ああどうしよう



そんなことを思っていたら黒スーツのヤクザさんは意外にも目を丸くしてあたしを見つめたあと優しい笑みを浮かべて意外な言葉を言い放った




「もしかして高遠莉子さん・・・・ですよね?」



は・・・・はい?あたしはそんなことを言われるとは全く思ってなくて、気が付いたら首を縦に振っていた













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