続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
頭がうまく働かない



なんでこうなった?あたし、なんで蓮に抱っこされてるの?




しかもこの病院・・・・見覚えがあるような




「やっと、お目覚めか・・・・」



そんなことを思っていると目の前にいる蓮があたしを見つめながらそっと呟く



あたしは言葉を失ったかのようにただ蓮だけを見つめて黙りこくっていた




言いたいことは山ほどあるのに・・・言葉が見つからない



そんなあたしを抱きしめたまま蓮が呟いた



「やっと捕まえた・・・・お前俺から逃げられるとでも思ってんのか?もう逃がさねえ」



横抱きに抱きしめたまま額にそっと蓮の唇が触れた



あたしはそれだけで心が震えて体中が熱を持ったようになる



かーっと頬が熱くなるのが自分でもわかった




蓮・・・・こんなことしないで!あたし馬鹿だから勘違いしちゃうよ



蓮の傍にはもうあの人が・・・・




そう思った時、誰もいない待合室に人の気配がして数人のスリッパの音が耳に響いた






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