続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
「莉子ちゃん、起きた?大丈夫?」



「蓮、お姫様はやっとお目覚め?」




現れたのは涼くんと比呂美さんと・・・・数人の組員さん達



あれ?もしかしてここは涼くんのお父さんの病院?



「まったく・・・・突然一年ぶりに電話してきて何かと思ったら莉子ちゃんに緊急事態って言うし驚かせんなよ全く~」




涼くんは呆れたように蓮を見つめている



もうそんな蓮を見慣れているのか涼くんはちょっと苦笑いだけど・・・・




「あ?緊急事態だろうが・・・・」




「蓮解ってる?うちの親父の病院産婦人科だってこと!莉子ちゃん足くじいてるだけだからうちの病院に来てもらっても困るんだけど」




「医者は医者だ、ここが一番近いし産婦人科だろうがなんだろうが足の手当位してくれるだろうと思ったまでだ」




蓮の言葉にはっとして足をふとみると包帯がしてあって足元にはあたしの黒いブーツが揃えて置かれていた




まあ・・・・医者は医者だけど・・・・蓮の言い分にあたしも思わず苦笑いするしかなかった




すると穏やかな空気を、涼くんがこの場の空気を変えてしまう一言を蓮に言い放った




「蓮・・・・そんなことより女連れで帰国とは良い御身分だな、この女一体誰だよ」






涼くんの一言に瞳が一瞬険しくなる・・・抱きしめる腕に蓮が力を込めたのが解った


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