続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
「この比呂美って噂の女ともよろしくやって莉子ちゃんとも付き合ってなんて・・・・お前がそんな最低な奴だとは思わなかったよ」



「なんだと!涼、もういっぺん言ってみろ!」




「ああ、何度でも言ってやるよ!俺は莉子ちゃんと蓮だったらたとえ離れ離れになってもきっとうまくいく・・・・蓮の気持ちはぶれないだろうって思ってた、アメリカでその女と一緒に住んでるのは本当らしいな・・・・俺は残念で仕方ないよ」




涼くんは蓮の瞳をじっと見つめながら話していたけど話終えると目線を逸らして溜息をつく



黙りこくったままなんともいえない空気が漂う中、沈黙を破ったのは比呂美さんだった




チビなあたしとは違い身長も蓮と変わらない位すらっと高いモデル体型な比呂美さん



つかつかとヒールの音を響かせて涼くんの目の前に立つとにやりと一瞬笑ったような気がした




「涼って全然変わってないねえ・・・・あの頃から真面目で融通聞かないとこがあったけど全然変わってないあの頃のままだね、外見はかなり洗練されたし相変わらずイケメンだけど」




そう言って満面の笑みを浮かべた・・・・・って・・・え?



比呂美さんって涼くんの知り合いなの?




涼くんも流石に驚いて言葉もないって感じ・・・・そうだよね、比呂美さんの口ぶりだとかなり前からの知り合いみたいに聞こえたけど




そんな時蓮が思いもかけないことを言いはじめる



「涼!俺は全くぶれてねえぞ!莉子への思いは俺はこれっぽっちも変わっちゃいねえ・・・
それよりもお前、こいつの顔見覚えねえか?よ~く見てみろ」




「見てみろって・・・・蓮、今日が初対面に決まってるし、何言って・・・」




そう言いかけた涼くんが必死で記憶の糸を辿っているのがあたしには解った
< 299 / 341 >

この作品をシェア

pagetop