続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
「色々頭ん中で考えてみたけど過去に逢った記憶が俺には全くないんだけど・・・・」




涼くんは事もなげにそう言い放った


そうだよね・・・・過去にもし逢っていたとしたら比呂美さんみたいな美人忘れるはずない



だとしたら蓮はなんで見覚えないかなんて涼くんに聞いたんだろう




あたしがそんな疑問を抱えていると比呂美さんが再び口を開いた



「蓮・・・・・ま~だあたしのことわかんないみたいだから謎解きしてあげなきゃいけないみたい」




「そうだな・・・・まあ仕方ねえか、お前らちょっと席はずせ!外で待ってろ」




蓮はそう組員さん数人に指示を出すと皆一斉にこの場を出て行く



待合室には比呂美さん涼くん、蓮とあたしの4人だけになった




「なに!どういうことだよ!俺にはさっぱりわかんないんだけど・・・」



「比呂美って名前はこいつの母親の名前・・・・モデルしている時のまあ芸名ってやつだ」




蓮は相変わらずあたしを抱き寄せたままゆっくりと語りだした



髪を撫でながら喋るその仕草はそれだけであたしの心を鷲掴みにする



蓮が何を語るのかいつになくドキドキしながら耳を傾けていた




「比呂美の本名は・・・・ウイリアムズ健一郎・・・俺たちと同い年で同級生同じ中学出身だ
涼!まだわかんねえか?」



「・・・・・・って・・・・えっ?」




涼くんの頭はかなり混乱してるっぽい・・・あたしの頭も混乱していて蓮と比呂美さんふたりを交互に見つめていた












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