続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
「蓮君も久しぶりだねえ、あれ?たしかアメリカにいるとかなんとか涼が言ってたけど・・」



「こんばんわ・・・お久しぶりです!実は今日帰国したばっかりでしばらくはこっちで組の仕事に専念するつもりです」




「そうか・・・・・それはそうと莉子ちゃん足のほうは大丈夫かい?みたところ骨には異常ないみたいだけど無理はしないように・・・ああそれと、その後体調のほうはどうだい?変わりないかな?」




涼くんのお父さんの言葉に蓮がぴくりと反応した



聞き逃すまいと涼くんのお父さんとあたしをじっと見つめたまま・・・



ああどうしよう・・・・話すんなら場所を変えて二人だけの所で話したかったのに・・・




「あ・・・大丈夫です・・・ありがとうございます」



「今度一度診せにおいで・・・・いつでもいいから待ってるよじゃあわたしは診察があるからこれで失礼するよ」




涼くんのお父さんはそうあたしに言葉を放つと待合室を去って行った



残ったのは蓮と比呂美さんのあたしを心配そうに見つめる瞳



涼くんは何か言いたげにあたしのほうをちらりと見つめると静かにその場に腰を下ろした




「莉子・・・・おまえ何処か悪いのか?っていうか・・・ここ産婦人科じゃねえか」



「莉子ちゃん、蓮が居ない間なにがあったの?」




蓮と比呂美さん、二人が同時にあたしのほうに詰め寄った




あたしは言いたいことが山ほどあるのに何も言えず唇を噛み締めていた



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