続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
「ひゃっ!」



立ち上がろうとしたけれど腰に力が入らずその場にへたり込んだ



そんなあたしを見ていた蓮はくすくす笑い転げている



「なにやってんだ?莉子!ったく可愛すぎんだろ」



蓮はへたり込んだあたしを呆れたように見つめるとひょいっと抱き上げて歩き出した



「え?何処に行くの、蓮?急いで支度しないと!学校に遅れちゃうし」



「は?なにいってんだ、今日は土曜だぞ」



「へ?土曜日?」



あたしの言葉に呆れたように再び笑い転げる蓮



そっか・・・・土曜日か・・・曜日の感覚がないなんてあたしってばどんだけぼけてんだか



あ・・・でも蓮はあたしを抱っこして何処に行こうとしてんだろ



そんなことを思いながら辺りを見渡すとここは蓮の部屋に一番近いお風呂



なんでも東條組の組長である蓮のお父さん



無類のお風呂好きで各部屋の近くにはそれぞれお風呂が完備してあって組員専用のお風呂場も存在するんだとか・・・



当然ここは蓮専用のお風呂場なんだそうだけど・・・贅沢この上ないよね



そんなことを思っているとそっと下ろしてあたしが着ていたシャツを脱がせてお風呂に入ろうと再び抱っこする蓮




当然、蓮は・・・・まあ生まれたままの姿なわけでってえ?もしかして一緒に入るの?
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