続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
「んっ・・・・あれ?あたし・・・」



「大丈夫か?莉子、あのまんま風呂で寝ちまったから俺が着替えさせた・・・」



ふと見ると黒いスエットに着替えているあたし・・・・



蓮、着替えまでしてくれたんだ・・・ああなんか、恥ずかしすぎる



あたしは恥ずかしさのあまり蓮の胸に顔を埋めて俯くしかなかった



「ごめんねお風呂で寝ちゃって・・・・着替えまでさせちゃって重くて大変だったでしょ」



「いや・・・・そんなことよりお前痩せただろ?」



「へ?そうかな~あんまり変わってない気がするけど・・・」



「俺のせいだな、健のことで莉子・・・悩んだだろ?ごめんな」




蓮はあたしを横抱きにしてソファに座ったままぎゅっと抱きしめる



思わず涙が込み上げてきたけれど蓮には涙に暮れる顔を見せたくなくてぐっとこらえた




だって・・・・好きな人には笑顔だけを見ていて欲しいから・・・



「いいの・・・もう誤解だって解ったし・・・あたしこそ信じてやれなくてごめん、蓮の心が離れてしまったと思って怖かったの」





「無理もねえかもな・・・俺もマスコミやネットであんなに騒がれるとは思わなかった・・・
莉子がなんて思うか俺も怖かった」



蓮はそう答えるとふっと笑うとあたしの髪をそっと優しく撫でる



あたしは今こそ話す時だと感じて蓮の胸にそっと寄り添ったまま静かに口を開いた
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