続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
5階のフロアにつくと目の前のナースステーションが目に入ってきた



中に居る看護師さんたちは忙しそうに右往左往していてなんだかとても忙しそう



声を掛けるのを躊躇して看護師さんを見つめているとふとひとりの看護師さんと目が合った




40代半ば位の背の高いショートヘアの女性はあたしに気が付くとすぐ傍にやってきた



「どうされました?面会ですか?」



「あ・・・あの、高遠莉恵の病室は・・・・」




「あ~高遠さんならこの通路を行った一番奥の510号室ですよ」



「あ、そうですかありがとうございます」



あたしと蓮は踵を返しお母さんの病室に行こうとすると後ろから違う看護師さんの声が耳に入ってきた



「斉藤さ~ん、高遠さんもうすぐじゃないの?そろそろ時間だから連れて来ないと・・・・」




「あ、そうだった~もうそんな時間なんだ、あの・・・・そちらの待合室で待っててもらえますか?高遠さん連れてきますので・・・」



斉藤さんという看護師さんはあたし達にそう告げると忙しそうに歩き出した



そろそろ時間って・・・何かあるのかな?薬の時間とか?



あたしはどきどきしながら緊張感が溢れそうな思いで廊下を見つめていた



お母さんに逢うのは何年ぶりだろう



小4の時に出て行ったきりだから・・・・8年ぶりの再会になる



色々な思いが交錯して繋いでいた蓮の手をぎゅっと強く握りしめた
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