続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
「ふっ・・・・」



蓮がそんな慎ちゃんを見て微かに微笑んだ



二人の間に火花が散ってるようにも見えるけど・・・・



慎ちゃん・・・・俺のやり方であたしを自分のものにするっていったいどういうこと?



あたし達は幼馴染で兄と妹のような関係だってあたしはずっと思ってきたけど慎ちゃんは・・



慎ちゃんはあたしのことを可愛い妹のように見ているんではないってこと?




一人の女として見ていたりするの?




心のなかで自問自答するあたしの手を隣に座る蓮がぎゅっと強く握りしめる



あたしはそれだけで蓮からパワーをもらったような感じがしてならなかった




「宣戦布告ってやつか・・・・でも、どんな野郎が相手でも莉子だけは、こいつだけは渡すわけにはいかねえ」




「そうか・・・どう捉えてもらっても構わないけど俺が本気を出したってのは頭のいい東條君ならわかるだろ?俺は莉子の為にアメリカから日本へ引っ越したといっても過言ではない・・幸い、莉子はまだ完全には君のものにはなってはいないようだし・・・・違うかな」




腕組みをして上目遣いに蓮を見つめる慎ちゃん



完全には蓮のものになっていないって・・・・どういうことだろ



あたしは・・・・あたし自身は誰のものでもない



あたしはあたしだけのものだし!



そのことを二人に告げようと口を開きかけると誰かの携帯が鳴り響いた




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