続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
「まあ、今のところ莉子は君にぞっこんのようだし俺の入る隙なんて見当たらないけど他の女に目を向けるようなら速攻奪いに行くつもりではある・・・まあ送り狼になる気は今のところないけど心配しないで自宅に帰っていいよ!俺はそこまで飢えてないし」



慎ちゃんの言葉ににやりと笑ったかと思うと蓮は残りのコーヒーを飲み干した



「じゃ・・・・莉子のこと宜しく頼む」



蓮は一言そう呟き立ち上がるとあたしの頭をくしゃくしゃっと撫でた



ああ・・・こうやって蓮に撫でられるの好きだな



咄嗟にそんなことを思ったあたしは無意識に蓮に微笑んだ



「蓮、気をつけてね?お父様によろしく」



「わかった、莉子も遅くなんねえうちに早く家に帰るんだぞ?送ってやれなくてごめんな・・
じゃ、龍音寺さん莉子のこと宜しくお願いします!じゃあな」



蓮は一言そう言うとあたしの額にちゅっと響くリップ音



それはあっという間の出来事で気が付いたときには蓮はひらひらと手を振りお店を出るところ
だった



額が熱を持ったように熱くて顔が火照るのがわかった



慎ちゃんがそんなあたしを見て苦笑いを浮かべる



「そんな仲のいいとこ見せられて、真っ赤な顔してる莉子みたら俺はなんにも言えないし・・
まったく・・・・まいったとしか言いようがないよ」



慎ちゃんはそう言いながらコーヒーを飲み干すとあたしも残りの紅茶を飲み干した



それが合図であるかのように立ち上がると店を後にしたあたし達



「莉子・・・・ちょっとドライブしようか?」




「ドライブ?」



慎ちゃんの一言に驚いたあたしは駐車場に停めてある一台の高級車と運転手さんに目を向けた














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