続・溺愛協奏曲 蓮と莉子の甘々な日々
「もちろんアメリカの海だけどね・・・・けど、どうしても外出許可が出ないときなんかは
ビデオを撮ってきてもらったりして・・・・なんで俺が海にこだわったか莉子はわかる?」
あたしは慎ちゃんの問いにすぐには答えられなかった
なんでだろう・・・いくら考えても慎ちゃんと海に行った記憶はあたしにはない
「あたし・・・・子供の頃慎ちゃんと海に行った記憶がないっていうか・・・ないよね?」
怪訝な表情を浮かべるあたしの耳に再び慎ちゃんの声が響く
「もちろん、莉子と一緒に行ったことなんてないよ今日が初めて・・・・かな」
波の音に慎ちゃんの声が消されていく
あたしと慎ちゃんは階段に座り込むと沈んでいく夕日をただ黙って見つめていく
どれくらいそうしていたのか再び慎ちゃんは海の方を向いたまま話し出した
「日本からアメリカに手術の為に引っ越したとき寂しくて寂しくって・・・・そんな俺の頭の
中にいつも浮かぶのはいつも一緒に遊んでいたご近所の泣き虫莉子ちゃんでさ・・早く治して
日本にいる莉子に逢いにいくのが俺の目標っていうか、希望になったんだ」
「慎ちゃん・・・・」
「だから辛い治療も乗り越えられた、偶然病院の窓から遠くの方に海が見えてね・・・・ああ
この海の向こうに莉子がいるんだ、日本にいる莉子と繋がっているって思ったら海が大好きになったんだ・・・だから俺にとっては海って特別なものでこうして莉子と二人で来るのが俺の
長年の夢だったんだ・・・・」
柔らかい笑みを浮かべると慎ちゃんはあたしの手をそっと握りしめる
暖かい手のぬくもりが心まで染み渡るような気がしてならなかった
ビデオを撮ってきてもらったりして・・・・なんで俺が海にこだわったか莉子はわかる?」
あたしは慎ちゃんの問いにすぐには答えられなかった
なんでだろう・・・いくら考えても慎ちゃんと海に行った記憶はあたしにはない
「あたし・・・・子供の頃慎ちゃんと海に行った記憶がないっていうか・・・ないよね?」
怪訝な表情を浮かべるあたしの耳に再び慎ちゃんの声が響く
「もちろん、莉子と一緒に行ったことなんてないよ今日が初めて・・・・かな」
波の音に慎ちゃんの声が消されていく
あたしと慎ちゃんは階段に座り込むと沈んでいく夕日をただ黙って見つめていく
どれくらいそうしていたのか再び慎ちゃんは海の方を向いたまま話し出した
「日本からアメリカに手術の為に引っ越したとき寂しくて寂しくって・・・・そんな俺の頭の
中にいつも浮かぶのはいつも一緒に遊んでいたご近所の泣き虫莉子ちゃんでさ・・早く治して
日本にいる莉子に逢いにいくのが俺の目標っていうか、希望になったんだ」
「慎ちゃん・・・・」
「だから辛い治療も乗り越えられた、偶然病院の窓から遠くの方に海が見えてね・・・・ああ
この海の向こうに莉子がいるんだ、日本にいる莉子と繋がっているって思ったら海が大好きになったんだ・・・だから俺にとっては海って特別なものでこうして莉子と二人で来るのが俺の
長年の夢だったんだ・・・・」
柔らかい笑みを浮かべると慎ちゃんはあたしの手をそっと握りしめる
暖かい手のぬくもりが心まで染み渡るような気がしてならなかった