だんご虫ヒーロー。【番外編集】
夕方になって李が帰り、私は幼稚園に祐と優の迎えに行った。
そして3人で仲良く夕飯を食べる。
隣を見ると、冷めてしまったシチュー。
いつも航さんが2人とお風呂に入っていたのに、最近は私と入ってる。
寂しいよ、航さん。
あなたがいないだけで、こんなにも寂しいなんて思わなかった。
祐と優を寝かしつけていると、優が私の方を向いた。
「……ママ、パパは?きょうもいないの?」
2人の寂しそうな表情に、胸が締め付けられる。
寂しいのは私だけじゃないんだ。
この子達まで寂しくさせてはいけない。
「……パパはね?最近、お仕事が忙しいの。もうちょっとしたら、また早く帰ってくるよから。
それまでの辛抱だよ?」
優しく微笑んで2人の頭を撫でる。
すると安心したのか、祐と優はスヤスヤと眠った。