だんご虫ヒーロー。【番外編集】
こんな生活が一週間ほど続いた。
航さんは相変わらず帰ってくるのが遅くて、聞いてもはぐらかされる。
祐と優を幼稚園に送っていって、掃除機をかける。
するとふと目に留まったカレンダー。
掃除機のスイッチを切って見ると、今日の日付がハートで囲ってあった。
「…あ、そうだった…」
今日は記念日だったんだ。
航さんと上手くいってないから、忘れてしまってた。
航さんもきっと忘れてるだろうな。
毎年忘れずに祝ってたけど、今年はなしかな?
いつも航さんが美味しいケーキを買ってきてくれて、祐と優が寝た後に2人で食べて楽しんでたな。
私が忘れかけてると、航さんが必ず覚えてくれてて。
すごく嬉しかった。
今日は祐と優達とお祝いしようかな。
なんて思いながらまた掃除機のスイッチを入れた。