だんご虫ヒーロー。【番外編集】
あれから3人仲良くハンバーグを食べて、お風呂に入って祐と優は眠った。
私はソファに座って航さんの帰りを待つ。
でも航さんは一向に帰ってこない。
残業?それとも飲み会?
どちらにしても、もう11時になろうとしてる。
まだ帰ってこないんだね、航さん。
飲み会の二次会に行ったんでしょ?どうせ。
その場が楽しくなって、私のことなんて忘れて楽しんでるんだ。
もう、辛いよ。
航さんのいない生活をするんだったら、あなたを嫌いになってしまいたい。
自然と私の目から溢れてきた涙。
私達、ここで終わりなんだね?
そう思った瞬間。
「……綾女………?」
振り返ると、息を切らして帰ってきた航さんがリビングの出入り口に立っていた。
私は涙を拭かずに、航さんを見る。
でも涙を見られたくなくて、前を向く。