だんご虫ヒーロー。【番外編集】
「…あら、李?それに夕里くんも?」
声のする方を向けば、そこにはお母さん(お父さん)がいた。
花に水をあげていたお母さんはジョウロを置いて、駆け寄って来た。
次の瞬間にはお母さんに抱き締められた。
「李、こんなに大人っぽくなっちゃって!どんどんお母さんに似ていくわね〜」
「…ちょ、お母さん!まだ離れてそんなに経ってないんだから……っ!」
頬にスリスリと手を添えるお母さん。
大袈裟だな、お母さんは。
ニッコリと笑って私の頭を撫でるお母さん。
すると次にはお母さんの笑みは黒くなった。
「…夕里くんには夕飯の時にゆ〜っくり話を聞かせてもらうから、ね?」
「……は、はい…」
夕里は苦笑いしてお母さんを見ていた。