だんご虫ヒーロー。【番外編集】
「注意だけしても解決なんて出来ないだろ。
理由を聞いて、そこから次はどうするか考えるんだ。一緒に」
そうだ。
その理由から、次のことを考えればいい。
そうすれば道を正せるはずだ。
そう思っていたのに。
「……ハハッ………アハハハハハハッ!」
今まで黙っていた武井りかが急に笑い出した。
武井りかが笑うと、周りの2人は黙った。
一通り笑うと、武井りかは俺を睨む。
「次はどうするか考える?一緒に?
ばっかじゃないの?
あたし等が何言ったって信じてくれない大人が簡単に一緒に考えるとか言うなよ。
あたし等のことなんにも知らないくせに、知ったような口聞きやがって。
上辺だけいい人ぶる奴は嫌いなんだよ」
武井りかは鋭い目で俺を睨む。
その目に警察官であったとしても、恐怖を感じた。
武井りかはそれだけ言うと、部屋から出て行った。
2人も武井りかの後に続いて出て行く。
あいつのあの目はこの世の全てに絶望してる目。
あの武井りかの目が頭から離れない。
まだ14歳の少女達に何があったんだ。