だんご虫ヒーロー。【番外編集】
「…今日は俺の誕生日だよ?俺の言うことは絶対ね?」
いや、あなたいつからそんなに偉くなったの?
そしていつからそんなに俺様になったの?
箸を持ってない方の私の手を握り、口を開けてる夕里。
次は食べさせろってこと?
ベッドの上で言われた時、よく分からないまま嫌だって言っとけばよかった。
私は御浸しを箸でとり、夕里の口に入れた。
「ん、美味しいね」
笑顔を見せながら御浸しを噛む夕里。
一緒にやるのって食事だけだよね、きっと。
これくらいならやってもいいかな。
なんだか一緒にいるって感じがするし。
そう思いながら1人で食べれば早く終わる朝食を、時間をかけて食べ終えた。