だんご虫ヒーロー。【番外編集】
……ごめん、謝るわ。
考えが甘かった私が悪い。
あれから朝食が終わってからもずっと一緒に家事をやってきた。
歯磨きは小さい子がお母さんにやってもらってるみたいに、膝枕をされて夕里が磨いてくれた。
ものすごく、くすぐったかった。
そして洗濯を干す時も、私がシワを伸ばして夕里がハンガーにかけてた。
夕飯のお買い物も一緒で、ケーキも一緒に選んで夕飯も朝食みたいに食べさせ合った。
唯一の1人の時間は、トイレのみ。
一緒にいすぎて疲れたの、初めてかもしれない。
というか初めてだ。
夕里との距離が近くて心臓がドキドキしっぱなしだった。
寿命縮んだ気がする。
今は夕食で使った食器を一緒に洗ってる。
「…これで洗い物も終わりだね」
手を拭きながら一息つく、夕里。
これできっと終わる。
長かった1日が終わる。