だんご虫ヒーロー。【番外編集】
自分の枕を抱き締めて言った言葉は、ツンとしたもの。
こういう時に素直になれたら、どんなに可愛いのやら。
「……フフフッ……ハハハハッ」
急に夕里が笑い出した。
よく分からずに首を傾げて夕里を見つめる。
笑い過ぎて目を涙を溜めた夕里が、こっちを見た。
「…絶対俺のとこに来ると思った」
そしてまた笑い出す夕里。
え、何?
もしかして態と素っ気なく部屋に入ったの?
私をおびき寄せるために?
私はまたはめられたのか。
「………ぶっ!?」
怒った私は夕里に思いっきり枕を投げつけた。
そして投げた枕をまた持って、夕里を叩く。
「…おい、李…やめっ…痛いって……ふふふっ」
「わ、笑うな!絶っっ対許さないから!」
夕里からストップをかけられても、私は手を止めない。
悔しい。
それと同時にムカつく。