だんご虫ヒーロー。【番外編集】
パシッ
枕を持っていた手を掴まれた。
「……んっ………」
そしてそのまま引っ張られて、夕里にキスされていた。
夕里の上に乗っかった状態で後頭部に手を回され、夕里のキスを受け入れることしか出来ない。
長いキスが終わって、夕里と見つめ合う。
「…どう?許してくれる?」
卑怯な夕里。
こんなキスで私に許しを乞うなんて。
でも頷くことしか出来なくて、結局許してしまった私。
夕里は優しく私の頭を撫でて、それから私達は一緒に眠った。
夕里には敵わない、私。
夕里は私に魔法をかけてて、私は夕里に操られてるみたい。
でもね?
夕里になら操られてもいいかなって思っちゃうの。
この魔法は解かなくてもいいかなって。
だって夕里に操られてるってことは、夕里がいなきゃダメってことでしょ?
夕里の傍にいなくちゃ動けないし。
それに最後は一緒に笑い合えるから。
きっとこの先、私は夕里の魔法にかけられたまま。
番外編4end