だんご虫ヒーロー。【番外編集】
「………それは嫉妬ね」
「えぇ!?嫉妬!?」
友達の美帆がコクリと頷いた。
祐のことでちょっとイライラしてた私は、今朝の出来事を美帆に話した。
「…自分の知らないうちに優さんと嘉子が勉強の約束してて、優さんに嫉妬したのよ」
祐が優に嫉妬?あの口の悪い祐がだよ?
そんなのあるわけないよ。
首を横に振ると、美帆にため息をつかれた。
「…嘉子、あなた本当に鈍いわね。
ホントは気付いてるんでしょ?」
気付いてる?私が?
美帆の言ってることが、全く理解出来ない。
そしたらまた美帆にため息をつかれた。
美帆は色々と鋭いから、私よりも祐と優のこと分かってるんだろうな。
私も美帆みたいに勘とか鋭かったら、こんなに悩まなくていいのに。
なんて考えてると、いきなり美帆の顔が急接近してきた。