だんご虫ヒーロー。【番外編集】
優等生だけど、ワイシャツのボタンを結構外してて、何気にチャラい。
でもそこから見える鎖骨が………
バチッ
やばい、優と目があってしまった。
「カコ?僕の顔に何かついてる?」
慌てて逸らしてしまったから、余計に怪しまれてる。
恥ずかしくて声が出ないから、勢いよく首を横に振った。
まだこっちを見てる。
な、なんて言えば……
「…す、優はさ!?好きな人とかいるの!?」
なんてことを聞いちゃったんだろう。
優をジッと見てた言い訳を言おうと思ったのに、とんでもないことを聞いてしまった。
しかも声裏返るし。
しばらく返事のない優が気になって、チラッと優を見る。
「…好きな人がいるように見えるの?カコには」
「……え?」
ふっと笑ってメガネを外した、優。
メガネを外した優を見るのは小学生以来。
真っ直ぐに見つめられて、顔が熱くなる。
その端正な顔立ちが私に近付いてきた。
「…ここで教えてあげようか?僕の好きな人が誰なのか」
「え、す、優?」
優がだんだん近付いてきて、自然と後ろに下がる。