だんご虫ヒーロー。【番外編集】
いつもの優じゃない。
なんていうのかな、獣の目で私を見つめてくる。
「………わっ!」
手で床を押して後ろに下がってたけど、手が滑ってその場に倒れてしまう。
起き上がろうとしたけど、すぐに優が覆いかぶさってきてしまった。
私の口に入ってしまった髪を優しい、妖艶な仕草でとってくれる。
心臓の鼓動がうるさい。
逃げ場がどこにもない。
ドキドキの私に構わず、優はどんどん近付いてくる。
「…ちょっと優?べ、勉強しようよ?」
優の胸を優しく押し返したけど、その手をとられてしまう。
「…まだテストまで二週間あるよ?明日から頑張ればいいよ」
優の吐息が私の鼻をくすぐるとこまで、優は近付いてきた。
やばい!このままじゃ、キスされて……