死んでしまった青い鳥
たんたんと業務をこなす。
マニュアルどおりの対応を一通り終えて
二人はできあがりを待つ待機列へと移動していく。
その後ろ姿を無意識に視線が追ってしまう。
というか気にするなというほうが無理だ。
だけど、じろじろと見るのは不躾だし
そもそも青山くんに私だと気づかれてしまうのは避けたいので
ちろっと横目でチェックする程度に控えておく。
ほかのお客さんのオーダーをとりながら一瞬だけ目をそちらに走らせると
「……!?」
気のせいか、視線があったような。