死んでしまった青い鳥

基本、私は机の中には何も残さないで下校する。

置き勉しない主義なのだ。

なので机の中に何かあるなんてことはありえない。

誰かゴミでも入れやがったか……なんて特に気にすることもなく

手を中にいれて探ると、やっぱり紙の感触があった。

取り出してみると、それはメモ用紙だった。

あんまりよくないことだと思うけれど、つい文面に目を走らせてしまう。

人の机に勝手に押し込んだんだし。それぐらい許されるでしょ。


『放課後、礼拝堂まで来てください 青山』


なにこれ? 呼び出し? っていうか……


「あおっ!?」

「どうしたの、しーちゃん!?」

思わず机をガタッと鳴らして身をひきつらせてしまう。

驚いたように美緒が私を見た。

そして視線は私の持つメモ用紙へ。


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