青空キャンパス
「きれいな庭ですね。」

「うふふ、本当ですね。」

相手の顔を見てビックリ仰天。

写真では三十前半に見えたのに、本物は

二十代半ばに見える。

イケメンでT大卒って…

勝てる気がしない…。

俺なんか…頭はいいけど顔は普通だし、

スタイルだって悪い…

ここですごすごと負けて帰るのが俺には

お似合いだよな。

なんて……

諦められればいいんだけどな…。

俺は二人の前に出て行った。

「?誰だ?」

「俺は…凛が好きなんです。だから譲ってください。」

こんなの…男として最悪だって分かってる…でも、こうまでしてでも凛が欲しいんだ…。

「何を勝手に…とにかく帰りなさい。今日のことは凛の父親に話す。」


ー凛ー


…… ……。

「なんで凛はなんも言わねーんだよ…」

「…っ。ご…めん…。」


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