しわくちゃになったら、会いに行きます。
大藤くんはどうやら届け出を出しに行く途中だったらしい。
お礼を言って、あたしは校舎へ引き返した。
上履きに履き替えて、3階の教室へ行くと、まだ結構人は残ってた。
みんな、決められなくて困ってるらしいけど、あたしは美術部って決めてたし。
素晴らしい速度で記入を済ませさっさと職員室へ向かった。
行きしな大藤君とすれ違い、早いねというセリフをいただいて、職員室へ乱入。
担任の姿を見つけ、ミッションを遂行してそそくさと退場。
「失礼しましたー」
他の先生の気のない返事を背に、あたしは体育館の横にある渡り廊下を通過した。
ダムッ、ダムッ、ダムッ――