しわくちゃになったら、会いに行きます。


 かっこいいな。


 スポーツしてる男子って、すごくかっこいい。


 彰太くんは汗を肩で拭って、「帰ろう」と微笑んだ。




 「お疲れ様」




 近所の公園に立ち寄って、ブランコを勢いよく漕ぐ。


 彰太くんはブランコの周りを囲う柵に腰をかけている。


 きっと他の人にとっては柵には誰もいなくて、あたしは一人でブランコを漕いでいるように見えるんだろうな。


 彰太くんはそんなあたしの思考をまた遮ってくれる。


 悪意のない労いに素直にお礼を言って、ブランコを止めた。


 春とはいえ、まだまだ夕方は冷え込む。


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