しわくちゃになったら、会いに行きます。
とはさすがに言わない。いや、言えない。
また恥ずかしいトコ見せるわけにはいかない!
「うーん……、まぁ、見えるのも何かの運命かなって」
そして、ありふれた答えを見つけた。
訝しそうに眉根にしわを寄せる彰太くんは、そんなもんかなぁ、と納得した。
でも、それは結構本音だったり。
だってあたし、もともと霊感なんてなかったし。
それに、見えない人もいるわけでしょ?
そんな中であたしが見える人に選ばれたのって、運命なんじゃないかなぁ。
「そっか。ありがとう、朱里ちゃん」