しわくちゃになったら、会いに行きます。


 あたしはうん、と頷いて、笑う。


 やっぱり、素敵だな。


 死んでるとか、関係ない。


 彰太くんは、間違いなく今を『生きてる』もの。


 そして、あたしはそんな彼が、好き。




 「バスケットしてる彰太くん、かっこよかった」




 彰太くんは、照れたようにはにかんだ。


 あたしも、つられて笑う。


 でも次の瞬間、彼の表情が曇った。


 ……なんだろう。


< 65 / 211 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop