しわくちゃになったら、会いに行きます。


 脱力しそうになって、思い返す。


 今、なんて?


 触れたいって、言ったの……?


 理解すると同時に、顔が赤くなるのが分かった。


 あぁ、なんでこういうのに耐性がないのかなぁあたしって!




 「ごめん、言った後で恥ずかしくなった」




 彰太くんも、頬を赤らめてそっぽを向いてしまう。


 彼は、あたしの心に気付いているんだろうか。


 こんなこと言われたら、余計好きになっちゃうよ!


 あぁでも、少しは期待してもいいのかな?


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