しわくちゃになったら、会いに行きます。


 お兄ちゃんは、素直に頭を下げた。


 あたし、別にもう怒ってないんだけどなぁ。


 うん、と頷くと、お兄ちゃんはあたしの隣に腰をかけた。




 「眞穂とも少し話した。お前の前で、不謹慎だったって。


 ごめんな、気をつける」




 「お母さんが居たらなぁ。


 お姉ちゃんも、お兄ちゃんも、そんな思いなんかしなかったのにね」




 あたしがそう言うと、お兄ちゃんは少し驚いたような表情を作った。


 そんなに意外だったのかな。


 それとも、そんな思いは、抱いちゃダメだったのかな。


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