しわくちゃになったら、会いに行きます。
でも、少し……いや、かなりバカだし、喧嘩っ早い。
そんなお兄ちゃん、やっぱり、彰太くんのことが気になるのかな。
あたしは、今日彰太くんから新しく聞いた内容を、包み隠さずお兄ちゃんに打ち明ける。
本当は、死なずに済んだ。
その事実を知ったお兄ちゃんの面持ちは、いくらか暗い。
でも、昔みたいに涙を流すことはなかった。
よかった。
あたし、お兄ちゃんが泣いちゃったらどうしようかと思ってたんだ。
「彰太のヤツ、そんな事を……」
そうか、と呟いたきり、お兄ちゃんは考え込むように黙った。