しわくちゃになったら、会いに行きます。
気を取り直したお兄ちゃんは、咳払いを一つ。
そして、あたしに向かって、爆弾発言投下。
「なんだよ、彰太が好きなのか?」
あたしは何も言えなくて口をパクパクさせていた。
ハッキリ言いすぎ!
そりゃ、それが事実なんだけども、もう少し言い方があっても……。
いや、それをこのお兄ちゃんに期待するあたしが間違ってる。
「ダメ……だよね。居ない人を想っても、変な人だって思われちゃうよね」
あたしは半ば自嘲気味に言う。