涙空
財布からお金を取り出しジュースを買う。


伊織のコーヒーミルクとわたしの抹茶オレ。


2つ持って伊織の所に戻ろうとした。


そんな時ー


「望美〜‼︎」


望美の名前に思わず立ち止まる。


「若葉、どうしたの?」



「清水が...私と付き合ってくれるって‼︎」



「おめでとー‼︎よかったねえ‼︎」


「望美のおかげだよ〜ホントにありがとう〜大好きー‼︎」


ズキンと心が痛んだ。


『あんたなんか、死ねばいいのに』



思い出したくないことを思い出した私はその記憶を振り切るように早足で伊織のもとへと戻った。

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