涙空
自習室に行く途中、立花は振り返って、挑発するみたいに笑った。
「大丈夫だ。お前なんかに女を感じないから。」
カチンとくる言葉。
優しいと思えば、すぐ意地悪になって…
「いいよ。あんたなんかに女感じられても嬉しかない。」
「あっそ。でも、お前に色気が無いのは男子全員知ってんぞー」
「んだと?」
色気が無いっつったか今こいつ。
しゃあないでしょ。
私も欲しいわ‼︎
キレかけた私。というか、キレたわたし。
でも、ふと気づいたんだ。
心配…されたかな?
立花の不器用な安心したような表情を見る。
意地悪で天敵だけど、優しい奴だ。
認めたくないけと、認めざる得なかった。
「大丈夫だ。お前なんかに女を感じないから。」
カチンとくる言葉。
優しいと思えば、すぐ意地悪になって…
「いいよ。あんたなんかに女感じられても嬉しかない。」
「あっそ。でも、お前に色気が無いのは男子全員知ってんぞー」
「んだと?」
色気が無いっつったか今こいつ。
しゃあないでしょ。
私も欲しいわ‼︎
キレかけた私。というか、キレたわたし。
でも、ふと気づいたんだ。
心配…されたかな?
立花の不器用な安心したような表情を見る。
意地悪で天敵だけど、優しい奴だ。
認めたくないけと、認めざる得なかった。