涙空
「『世界なんてどうでもいいっ‼︎貴方が生きてたら明日なんて来なくていいっ‼︎私の側にいてっ‼︎もう私を独りにしないで‼︎』」




ブッッッッッッ





思い切り吹き出してしまい、伊織に汚いわねーと怒られる。





って・・・・・





「仕方ないでしょ⁉︎バカっ‼︎」






なんで光の街のヒロインの真似するの‼︎






自分の顔が耳まで真っ赤になっているのが分かる。



立花はフリーズしてしまい、思わずごめんと謝ってしまう。



伊織は澄ました顔であんたが言った訳じゃないんだから恥ずかしがらないでいいでしょ、などと言いながら立花に説明する。





「有野虹の本すっごく面白いの。でもね、恋模様がお前らさっさと付き合えってなるくらいジッレジレなの。」





その代わりアクションは恋愛と正反対でハラッハラなんだけどねー
伊織の付けたしにやっとフリーズが解けた立花は私を睨む。




「お前というヤツはッ・・・‼︎」





「何で怒ってんの⁉︎怒ることないじゃんッ⁉︎面白いだからっ‼︎それにねぇー」




それからの発言が地獄だった。




主に私にとって。
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