涙空
月城のおばあちゃん家は奈良にあるらしく、新幹線に乗って行くとのことだった。






そして放課後。




『1年A組立花光、月城圭太、水野伊織、御堂結希。至急、職員室まで来なさい』





理科の相田の声だ。






「は・・・?」






とりあえず、食べ終わった弁当を持って職員室に向かう。




「ねえ。私達何かしたっけ?」




「してないけどな」




理科の相田とはあまり接点がない。
だからこそ、呼ばれたことが不思議で、私の考えをマイナスにさせた。





立花と月城、そして私は怪訝な顔になったけど、伊織は澄ました顔のまま。




「まあ、想像はつくけどね」





職員室には相田を含む、5人の先生しかいなかった。





「失礼します」






相田の席へ行き、用件を訊く。





悪夢はここからだった。
< 41 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop