I LOVE YOU
言いながら凛の肩を抱き、部屋に入り、ヒーターのスイッチを入れる。


「ずっと、このままの関係でいいって思ってたの……。
友達みたいに、妹みたいに大切にしてもらえればって。……でも、でもね……」


嗚咽しながら凛が寂しそうに言って、溜め息をつく。

そうだな。
明日のことは誰にもわからない。
明日、生きていられるかどうか確証なんてない。



「……愁さん」

ぎゅ……と力を込めた冷たい手。

凛の頬にひと雫、涙が光った。


開けっぱなしのカーテン。
結露で曇る窓を服の袖で、拭う。

窓の外は、吹雪いている。


「……愁さんが好き」


頼りないほど儚い声で凛が呟く。


今更、口にしなくてもわかっているさ


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